久しぶりのカメラの話。この2台の白と黒のカメラ、オリンパストリップ35は昭和43年(1968年)発売の35mmフルサイズの小型カメラで、ちょっとした旅行に気軽に持っていけるようにと「トリップ」と名付けられだそうです。発売後20年間、高品位な描写力と使いやすさ、故障の少なさ、安い価格が人気を集めた超ロングベストセラー機で、価格は当時14,800円。現在は中古で程度にもよりますが5,000〜27,000円位で購入できるみたいです。私はずいぶん昔にフリーマーケットで1台1,000円で手に入れたと記憶しています。シンプルな作りなので故障することもなくセレン受光式の露出計も備えているので露出もある程度正確に合わせることが出来ます。シャッタースピードは1/250秒と1/30秒の2つの設定しかないので露出不足の際にはファインダー内に通称『赤ベロ』と呼ばれる赤い透明な縦棒が現れてシャッターが切れなくなり、失敗写真を撮ってしまわないような工夫がされています。今も昔もフィルムは大切。。。そのお陰で初心者が使っても簡単に失敗なく綺麗な写真が撮れるカメラとなり、ロングセラーとなったわけです。
最近はフィルムの価格が高騰し、一本2,000円位しますから気軽にフィルムで撮影とはいかなくなってしまいましたが、たまには昔を思い出してファインダーを覗いてフィルムに映像を写し込み、プリントした写真を見てみるのも良いものです。
gamo